日本でライセンス契約を結んでいた三陽商会のバーバリーブラックレーベル、ブルーレーベル店舗は、バーバリーのロゴを外し存続する模様。
私たちは、日本の中流階級、中の上だと考えている中流意識層の日本人に絶大的に支持されていたブランドではないかと個人的に感じている。
なぜならば、日本全国の主要都市および地方都市の百貨店などには、必ずと言っていいほど店舗、テナントがあり、サラリーマンのオヤジたちのトレンチコート、女子高生のマフラーなど、日本のどの地域でも同じ風景が見てとれたと思う。
まさに、中流意識層がこぞって愛用していたブランドではないだろうか。
そのバーバリー本社が、日本でのブランドのポジションをより富裕層向けのラグジュアリーブランドに引き上げたいようだ。
以前日本は、一億総中流社会と言われていたようだ。
ただ、それはすでに幻かもしれない。
確かに日本は豊かで恵まれた国ではある。
ただ、低所得者層と富裕層の二極化が現在進行中という現実。
三陽商会のバーバリーが消えるというニュースを聞いて、もはや、日本には、昔言われていたような中流階級は存在していない。と、ふと思った。
近年、支持されているのは、
ユニクロ、ZARAなどのファストフッアション
もしくは、
ヴィトン、エルメスなどのラグジュアリーブランド
バーバリーのポジションを支持する中流意識層は減っているのかもしれない。
ただ、今、駆け込み需要でトレンチコートなどが売れているそうだ。7月以降の直営店展開になると金額が跳ね上がるため。
ラーメンが国民食と言われるように、
バーバリーは、中流意識層の国民服と呼べるブランドだったのかもしれない。
とりあえず、バーバリーを着ておけば大丈夫!みたいな感覚が中流意識層にあるように感じていたのはぼくの思い過ごしだろうか?
今後、バーバリーの展開にも注目していきたいと同時に、中流意識層の動向も観察していきたいと思う。
本場バーバリー日本上陸、高額商品の勝算
(東洋経済オンライン)
http://yahoo.jp/Koe0tN